京セラの速い動きや細かな動きを正確に計測できるセンサーの活用アイデアコンテストに関して

2020年4月27日月曜日

Wemake コンテスト 企画

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京セラの速い動きや細かな動きを正確に計測できるセンサーの
活用アイデアコンテストに関して解説していきます。

【3軸水晶ジャイロセンサーとは】


今回のコンテストで京セラが使って欲しいと思っている装置
3軸水晶ジャイロセンサーとは一体何なのか?

それは下記のような物です。

画像が少し粗いですがサイズは縦5mm横は3.2mm
と言うとても小さな装置です。
ただこれ単体では機能しないので電源などを考慮するともう少し大きくなります

正方形で約2cm✖️2cmくらいには収まりそうです。
これによって何が計測できるのか?ですが
例えば
ドローンにこの3軸水晶ジャイロセンサーを搭載しドローンを飛ばします
別の装置でこのジャイロセンサーの位置情報を取得し
壁にぶつかったや姿勢が崩れたなどを検知し
それによってドローンの姿勢を正したりそもそも
壁を検知して壁にぶつからないように避けるなどが可能になります

これは一例で他にも回転するラグビーボールの回転速度や
卓球のラケットの動きなどを精密に捉えることを可能にします。
これが3軸水晶ジャイロセンサーです。




【では他のジャイロセンサーと何が違うの?】

ジャイロセンサーって色んなものに入っていてスマホにも搭載されています
ではこの3軸水晶ジャイロセンサーは普通のジャイロセンサーと何が違うのか?

実は基本的な概念は一緒です。
まず3軸とは3つ角度(X,Y,Z)を取ることができ
・速度
・角度
・振動
をそれぞれの軸で見ることでセンサーがどう動いたかを把握できると言うもの

水晶と言うのはこのジャイロセンサーに使われる素材のことを意味しています。
なのでセラミックやシリコンがジャイロセンサーの素材として使われる場合もあります

ただ今回のコンテストで京セラとしてアイディアが欲しい商品は
速度、角度、振動を検知できる水晶素材のジャイロセンサー
と言うことなのです。



【今回のコンテストでどんなものが求められているのか?】

まず京セラが提示している本コンテストで求められている内容を整理してみます

⭐️期待している内容
・現行ジャイロでは実現できない、水晶ジャイロを活かしたアプリケーションアイデア
・ターゲットが明確になっているアイデア
・現在する欲求や課題を解決できるアイデア
・京セラで多くの部分を内製できる事業アイデア

⭐️NGとされる内容
・必然性が論理的に説明されないアイデア
・ニッチな領域に特化し過ぎているもの
・既存のジャイロセンサーを性能差だけでコンテンツ化したもの
・お金を払ってでも、その商品・サービスが欲しくなる十分な動機が無いもの
・継続的な収益を期待しにくいビジネスモデルの提案

と言うのが京セラから出されている求められるものです。
しかしこの内容だけを聞くと広く一般受けする商品と言うイメージになりますが
今までいくつか京セラからコンテストへの募集があったので振り返ってみましょう



【前回の京セラのコンペはどんなのだったか?】

1つ前のコンテストでは同じルールで
コンペ内容は
低コストな有機発光デバイス(LEC)を活用した事業アイデア
⭐️ファイナリストは
・生体リズムに合わせた最適な睡眠環境と自然な目覚めを誘うドーム型デバイス
・LECを活用した自動車内装用「光る装飾パネル」の提案
・ランドセルのライトシート
・普段使いから緊急時の使用まで。懐中電灯にも照明にもなる「フレキシブルな紙の照明」の提案
・夜間でも視認性があり、看板として空間を演出するLEC暖
・発光するファブリック「fabLEC」
これを見る限り広く一般的な物よりはちょっとズレた商品
ズレてるけど知ってると言う感じでしょうか。

なのでアイデアのスタートラインを決める際に
3軸水晶ジャイロセンサーだからこれができそうと言うところから
スタートはせずに、

この市場はニッチだけど一般の人には知られているよね
と言う物でそこから3軸水晶ジャイロセンサーで新しい体験ができることを照明できるばOK
と言う風に感じます。

もっと言うと前回のコンテストでは
スポーツ系、料理系、アロマ系のコンペでもよく出される人気な内容が一個もない
生活における装飾品と言う感じで新しい体験ができるものが選ばれている。
と言うことは京セラがコンペ開始時に提示している
看板であったり本棚が光るなどの装飾と言う認識が前回の場合は一切ブレないものを選んでいる
と言うことは今回も同じのはず。

【要点をまとめる】

今回の3軸水晶ジャイロセンサーを使った例を簡単にまとめると
・人体の動きを検知し学習につなげる
・機械や物の挙動の検知
・機械などを補佐し動きを正す
この3つが主なところ
私のイメージでは何か動きがある物の<<補助>>と言うイメージが強い
この3軸水晶ジャイロセンサーをメインとしてコンテンツが作られると言うより
既存のコンテンツに対して3軸水晶ジャイロセンサーが如何に補佐をし
新しい体験を生み出せるか?と言うのを求められている気がします。


【企画書のクウォリティに関して】

前回の京セラのコンテストでファイナリストに選ばれている企画書は
どれも実際に使ったときの使用例が存在し
しかもそのどれもがぱっと見使用方法が分かりやすいと言うのが特徴です。

CGを使ってる物がほとんどでそう言う商品が既にあるかのようなデザインと
なっています。
CGやフォトショップの加工を使って
まるでその商品が実際に存在してるかのようなクウォリティが求められる様子

難易度は他のコンペに比べると高い印象を受けます。
私もCGは多少使えますがそれでもリアルな物は作れないので理詰で
企画書を立てることになりそうです。


【今回のコンペの賞金は?】

最優秀賞:100万
優秀賞:50万
特別賞:30万
ファイナリスト10万✖️2名(※補欠1名)
※前回のコンテストは6案がファイナリストに残っているので今回も同じと思われる

応募予想企画書類数:200案前後
確率論だと200➗6案=1/33なのでなかなか良い確率です。
なので早い段階で案を出して企画書の補正を行いつつ
何案か提出を行うことでファイナリストに残る可能性がありますね。


【期限はいつまでか?】

初期提案が5月3日まで
提案締め切りが6月7日まで
一次審査が6月8日〜7月5日まで
改善期間7月6日〜8月23日まで
結果発表8月下旬予定

【まとめ】

今回の速い動きや細かな動きを正確に計測できる
センサーの活用アイデアコンテストは

前回のコンテストと近しい感じで京セラが提示する例から
大きく外れたようなコンセプトは求められていない

その上で日常に根差したちょっとズレた位置の商品を求められている
・人体の動きを検知し学習につなげる
・機械や物の挙動の検知
・機械などを補佐し動きを正す
がキーポイント

確率論としても1/33とファイナリストに残る確率は非常に高い

と言うことでまだコンテストに出してない人は
何かアイデアが思いついたと言う程度でも良いと思うので
コンペに応募しよう!!

ちなみに私も何とか出してみます!!!







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